ベガ(恒星)とは
ベガは、こと座のもっとも明るい一等星(こと座α星)で、七夕の織姫星として親しまれています。「落ちる鷲」を意味する名を持ち、夏の夜空で青白く輝きます。伝統的に、洗練・芸術性・魅力・好かれる才のテーマと結びつけられてきた星です。現在のトロピカル(季節)黄道では、やぎ座15度付近に位置し、恒星占星術では、この位置に天体やアングルが重なるかどうかで読みます。
織姫星・かつての北極星
ベガは地球から約25光年と比較的近い青白い星で、地球の歳差運動により、紀元前12000年ごろには北極星の役割を担い、西暦14000年ごろに再び天の北極近くへ戻るとされます。プトレマイオスはその性質を金星的・水星的と伝え、中世以来重んじられた十五のベヘニアン恒星の一つにも数えられます。日本では、天の川をはさんでわし座のアルタイル(牽牛星)と向かい合う織女星として語り継がれてきました。
占星術での読まれ方
古典では、ベガは慈愛・理想主義・洗練を与え、芸術や音楽、神秘的なものへの感受性と結びつくとされる一方、移ろいやすさや、うわべの尊大さも語られてきました。竪琴の星という連想から、調和・芸術的表現・優美さの象徴とされることが多い星です。もっとも、これらは伝統的な象徴であり、運命を断定するものではありません。恒星は、天体やアングルとぴったり重なるとき(伝統的に1〜2度以内、とくに合)に読みます。向かい合う彦星は用語「アルタイル(彦星)」、恒星全般の扱いはコラム「恒星を読む」へ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。