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ネッスス(ケンタウルス族)とは
境界・繰り返すパターンを問うケンタウルス族
分類
用語
ネッスス(Nessus)とは
ネッススは、1993年に発見された小天体で、占星術ではケンタウルス族のひとつとして扱われます。正式名称は「7066 Nessus」で、太陽のまわりをおよそ120年あまりかけて一周する、細長い楕円の軌道をもつ天体です。いちばん内側では土星のあたりまで近づき、いちばん外側では海王星の外側まで離れていく。そんな大きく振れる道すじが特徴で、ケンタウルス族はこうして土星より外の領域を長い時間をかけてめぐる、半人半馬の名を持つ小天体のグループにあたります。神話でヘラクレスの妻をめぐる事件に関わった人物の名にちなみ、占星術家のなかには、境界やふるまいをめぐる問題、世代をこえて繰り返されるパターンのテーマと結びつける人もいます。発見からの歴史が浅いぶん、その読みは研究者ごとに少しずつ幅があります。
連鎖を断ち切るというテーマ
ネッススの象徴でよく語られるのが、「繰り返しはここで止められる」という、連鎖を断ち切るモチーフです。傷つけ傷つけられる関係や、いやな出来事がかたちを変えて何度もめぐってくる。そんなパターンに、どこかで気づき、自分の代でそれを終わらせていく、という読み方がされてきました。神話のネッススが、自分の行いの報いを最後まで引きずるように描かれることから、こうしたテーマが連想されたとされます。物語では、毒を帯びた血が時をへて思わぬ結末を招く、という筋立てが知られており、ここから「ひとつの行いが世代や時間をこえて尾を引く」という連想が生まれたとも言われます。だからこそ、ネッススを読むときは、過去をいたずらに掘り返すためではなく、そこに気づいて区切りをつけるための手がかりとして向き合う、という姿勢が大切にされます。扱いがとてもデリケートな象徴のため、特定の出来事を決めつけず、慎重に読むのが一般的です。発見が新しく、占星術上の意味もまだ定まりきってはいません。
ケンタウルス族として読む
ネッススは、カイロンやフォルスと同じケンタウルス族の仲間として、並べて読まれることが多い天体です。カイロンが「癒やしと傷」を、フォルスが「ふたを開けることで動きだす連鎖」をあらわすとされるなか、ネッススはとりわけ「その連鎖を、自分の手で止める」側面を担うと読まれます。出生図でのネッススの位置や、太陽・月・アングルとぴったり重なるかどうかから、ていねいに意味を組み立てていきます。これらはあくまで象徴的な読みであり、運命を断定するものではありません。用語「フォルス」「ケンタウルス族」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。
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参考文献:ケンタウルス族占星術の標準的解釈(M.ラインハートらの研究) / 本事典の用語「フォルス」「ケンタウルス族」に準拠
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-16
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