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ホロスコープとは
ある瞬間の空を写した、円形の星の地図
分類
用語
ホロスコープとは
ホロスコープは、ある瞬間に天体(太陽・月・惑星)が空のどこにあったかを、地球から見た一枚の円形の図にまとめたものです。ここでいう「見た」とは、太陽系のなかでの実際の公転運動ではなく、その瞬間に地上のある場所から見上げたときに見える位置、つまり見かけの配置を写し取るという意味です。日本語では「天宮図」とも呼ばれます。円のまわりに12のサイン(星座)、内側に12のハウス(人生の分野)を配置し、そこに天体を書き込み、天体どうしの角度=アスペクトも線で結びます。占星術の読み解きは、すべてこの一枚の図から始まる、いわば出発点となる図です。語源はギリシャ語の「horoskopos(時を見るもの)」にさかのぼり、もともとは東の地平線にのぼってくる度数、すなわちアセンダントを指す言葉でした。そこから転じて、現在では空全体の配置を写し取った図そのものを指して使われています。雑誌やウェブでは「今月のホロスコープ」として太陽のサインだけをもとにした短い解説が載ることもありますが、占星術用語としてのホロスコープは出生時刻や出生地まで含めて計算された、精密な一枚の図を指します。出生の瞬間に限らず、ある出来事が起きた時刻や、これから読み解きたい未来の日時についても、同じやり方でホロスコープを立てることができます。たとえば契約を交わした瞬間についてホロスコープを立て、その出来事の性質を読み解くという使われ方もあります。
円のなかの組み立て
ホロスコープは、いくつかの要素を重ねて描かれます。まず円のふちに、おひつじ座から始まる12のサインがぐるりと並びます。その内側に、地平線や子午線を基準に空間を12に分けたハウスが置かれ、人生のどの分野かを示します。そこへ太陽や月、各惑星を、観測された位置にそって書き込みます。さらに、天体どうしが結ぶ角度(アスペクト)を線でつなぐと、ひとつの図ができあがります。サイン・ハウス・天体・アスペクトという四つの層が重なって、その瞬間の空のすがたが一枚に写し取られていきます。サインとハウスはどちらも円を12に分ける点が共通するため混同されやすいですが、サインは天球上に固定された帯であるのに対し、ハウスはその日時と場所によって向きが変わる区分であるという違いがあります。なかでも特別な意味を持つのが、東の地平線と円が交わる点であるアセンダント(上昇点)と、天頂の方向にあたるミディアムコエリ(MC)です。アセンダントは第1ハウスの、ミディアムコエリは第10ハウスの、それぞれ始まりの度数にあたり、外の世界への向き合い方や社会的な立場にかかわる起点とされます。この二つの軸がハウスの起点となり、円全体の向きを決めます。同じ日に生まれても、出生時刻が数分違えばこの軸の位置がずれ、ハウスへの天体の配置が変わってきます。だからこそ、ホロスコープを正確に組み立てるには、できるだけ正しい時刻の情報が役に立つのです。
読み解きの出発点として
ホロスコープのなかでも、とくに大切とされるのが、生まれた瞬間を写したネイタルチャート(出生図)です。正確に出すには、生年月日・出生時刻・出生地の三つが必要になります。ホロスコープとネイタルチャートは同じ意味で使われることも多いですが、厳密にはホロスコープがある瞬間について立てる図全般を指す言葉であるのに対し、ネイタルチャートはそのなかでも出生の瞬間に限定して立てられる一枚を指す、という違いがあります。むずかしそうに見えても、自分のホロスコープを一枚持っておくと、自分を立体的に眺める地図のように使えるとされます。どの天体がどのサイン・ハウスにあり、たがいにどんな角度を結ぶか。それを丁寧にたどっていくのが、読み解きの基本です。太陽・月・アセンダントの三つから見はじめると、性格や気質の骨組みをつかみやすいとされます。ホロスコープは答えを一方的に告げる装置ではなく、自分の傾向や置かれた状況を考えるためのきっかけとして向き合うと、より生かしやすいでしょう。用語「ネイタルチャート」「ハウス」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。
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参考文献:本事典の「ネイタルチャート」用語、コラム「ホロスコープを読む順番」に準拠 / 標準的な西洋占星術の用語体系
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-09-12
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