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ドミサイル(本宮)とは
天体が自分の支配サインにある状態
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用語
ドミサイル(本宮)とは
ドミサイル(本宮、住居)は、天体が自分の支配するサインにある状態のことです。たとえば火星が牡羊座や蠍座に、金星が牡牛座や天秤座にあるとき、その天体はドミサイルにあるといわれます。自分の家でくつろぐように、最ものびのびと、安定して力を発揮できる配置とされ、エッセンシャル・ディグニティ(品位)のなかで、もっとも強い+5点の状態と数えられます。天体が「我が家」にいる、いちばん安心できる居場所、とイメージされてきました。ラテン語の「domus(家)」に語源があり、家主が自分の家で振る舞いを決められるように、その天体がサインの主導権を握っている、と読まれます。古典占星術では、ホロスコープのなかでドミサイルにある天体は、まわりの配置に左右されにくい芯の強さをもつと考えられ、チャート全体を読み解くときの土台のひとつとして重視されてきました。ドミサイルがとりわけ高く評価されるのは、天体がそのサインの流儀をあらためて覚える必要がなく、最初から勝手知ったる場所で振る舞えるからです。たとえば火星がドミサイルにあれば、行動を起こす場面でのためらいが少なく、動きへまっすぐ結びつきやすい、と読まれます。混同しやすいのは、天体が目立つ配置全般とドミサイルを同じものとしてしまうことで、ドミサイルはあくまでサインとの組み合わせだけで決まる品位です。
「我が家」というしくみ
ドミサイルの考え方の根っこには、どのサインをどの天体が支配するか、という伝統的な対応があります。それぞれの天体には、力を素直に出せる「持ち家」のようなサインが割り当てられていて、そこに天体が入ると、もって生まれた性質をのびのびと表せる、と読まれてきました。火星なら牡羊座と蠍座、金星なら牡牛座と天秤座、というように、ひとつの天体が二つのサインを受け持つ組み合わせが多くあります。一方で、太陽は獅子座、月は蟹座と、それぞれひとつのサインだけを支配します。逆に、支配サインのちょうど向かい側のサインに入ると、勝手の違う「よその家」にいるような状態になり、力を出しにくい「デトリメント(障害)」と呼ばれます。たとえば牡羊座を支配する火星は、向かいの天秤座でデトリメントになります。ドミサイルとデトリメントは、ちょうど表と裏の関係にあります。なお天王星・海王星・冥王星といった近代になって発見された天体も、それぞれ水瓶座・魚座・蠍座の支配星に数える流儀がありますが、こうした割り当ては伝統的なドミサイル体系をもとに後から整えられたものです。太陽と月がそれぞれひとつのサインしか受け持たないのは、この二つの光源が他の天体とは違う特別な位置づけをもつ、と伝統的に考えられてきたためです。混同しやすいのは、近代の天体が加わったことで火星や金星といった伝統的な支配星が退けられたと考えてしまうことで、実際には蠍座では伝統的な火星と近代の冥王星が並んで支配星に数えられ、両者は重なる形で使われています。
品位のなかでの位置づけ
ドミサイルは、天体の「品位(ディグニティ)」をはかる物差しのなかで、いちばん高く評価される状態とされます。エグザルテーション(高揚)などと並べて語られることが多く、そのなかでも+5点というもっとも強い扱いを受けます。ただし、ドミサイルだから良い結果が約束される、という単純な話ではなく、あくまで天体が本来の性質を出しやすい構えにある、という象徴的な読みです。同じ「力を発揮しやすい」状態でも、中身の質は異なります。ドミサイルは天体がそのサインの支配者として振る舞える状態であるのに対し、エグザルテーションは支配権こそもたないものの手厚く迎えられる状態とされ、同じ「強い」でもよって立つ立場が違います。点数を使う流派では、ドミサイルの+5点を他の品位の点数と足し引きして、天体の総合的な強さを数値で比べる材料にします。どのサインをどの天体が支配するかは用語「ルーラー(支配星)」で、品位の全体像はコラム「ディグニティ(品位)」でくわしく扱っています。用語「ルーラー(支配星)」「ディグニティ」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。
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参考文献:ドミサイル(本宮)は天体が自分の支配サインにある状態。エッセンシャル・ディグニティで最強(支配=+5)。対向はデトリメント / 本事典の用語「ルーラー(支配星)」「ディグニティ」、コラム「ディグニティ(品位)とは」に準拠
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-09-12
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