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順行とは
天体が通常の向きに進む状態
分類
用語
順行(じゅんこう)とは
順行は、天体が空を通常の向き、つまり黄道に沿って前へ進んでいる状態を指す占星術の用語です。英語ではダイレクト(direct)と呼ばれ、逆行(リトログレード)の反対で、天体のふだんの動きをあらわします。ホロスコープ上では、天体が星座の度数を小さい数字から大きい数字へと、おひつじ座からおうし座、ふたご座へと順番に進んでいくイメージです。ほとんどの時間、天体は順行しているので、わざわざ「順行」と言うのは、逆行が終わって通常の動きに戻ったときが中心です。逆行から順行へ切り替わる瞬間は「順行に転じる」と呼ばれ、留(ステーション)という静止のような時期を経て向きが変わります。順行に転じる留はステーション・ダイレクトとも呼ばれ、暦やソフトでは天体記号のそばに「D」や「SD」と記されることがあります。なお、太陽と月だけは逆行せず、つねに順行のままです。
順行と逆行の見えかた
順行も逆行も、天体が本当に向きを変えているわけではありません。地球も天体もそれぞれの速さで太陽のまわりを回っており、地球から見たときの見かけの動きが、進んだり戻ったりして見えるだけです。ふだんは星座の並びに沿って前へ進む順行に見え、追い抜きや追い越されのタイミングで、いっとき後戻りする逆行に見えます。たとえば地球が外側の火星を内側のトラックで追い抜くとき、火星は背景の星座に対して一時的に後ろへ下がって見えますが、追い抜き終われば再び前へ進む順行に戻ります。順行はこの見かけの動きが順方向に整っている状態で、太陽と月は逆行せず、つねに順行するとされます。水星・金星・火星・木星・土星などの惑星は、それぞれの周期で逆行と順行を行き来します。順行の期間は天体ごとに長さが異なり、内側を速く回る水星や金星ほど逆行と順行の切り替わりが頻繁で、外側をゆっくり回る木星や土星はその間隔が長くなります。順行中の天体は逆行中より見かけの速度が速く、ぐんぐん度数を進めていきます。
占星術での読まれ方
順行は、止まっていたものがふたたび前へ動き出す流れと結びつけて読まれることが多い状態です。たとえば「水星が順行に戻ったら、保留にしていた連絡や手続きを進める目安にする」といった具合に、逆行とセットで時期の見当をつける手がかりとされます。逆行中は見直しや振り返りに向く時期と読まれることが多いのに対し、順行はその逆で、決めたことを前へ進める、外へ向けて動かすといったテーマと相性がよいと解釈されがちです。もっとも、これは象徴的な目安であり、出来事を断定するものではありません。逆行から順行へ転じる留の前後は、天体がほとんど動かないため動きがゆっくりになる時期とも読まれ、その天体が象徴するテーマが意識に上りやすいと考える占星術師もいます。出生図でどの天体も順行している人もいれば、いくつかの天体が逆行のまま生まれてくる人もおり、順行・逆行のどちらが良い悪いということではなく、エネルギーの向きの個性として眺めるのが一般的です。用語「逆行」「ステーション」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。
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参考文献:本事典の鑑定技法「逆行」、用語「逆行」に準拠 / 標準的な西洋占星術の用語体系
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-16
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