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逆行(レトログラード)
天体が逆向きに見える状態の読み方
分類
読み解きの技法
要点
内面化・再考
この記事の内容: とは読み解きのポイントチャートでの見方
逆行とは
逆行(レトログラード)とは、ある天体が地球から見て、ふだんとは逆向きに進んでいるように見える状態のことです。記号は℞で表します。実際に天体が後戻りしているわけではなく、地球と天体の公転スピードの差から生まれる見かけ上の動きです。水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星は逆行することがありますが、太陽と月は逆行しません。出生のホロスコープで逆行している天体があると、その天体が司るテーマが、外へ向かうよりも内側へ向かいやすい、独自の働き方をすると考えられます。たとえば水星が逆行していれば、それは「思考や言葉の使い方に、その人ならではのリズムや深め方がある」というサインとして読みます。
読み解きのポイント
逆行天体を読むときに大切なのは、それを「悪い・不運」と決めつけないことです。逆行は良し悪しではなく、エネルギーの扱い方の質が違うだけと考えます。順行の天体がまっすぐ外へ表現されるのに対し、逆行の天体はいったん内側で再考・内省し、自分なりに咀嚼してから外に出していく傾向があります。そのぶん独自のタイミングや、ものごとの深まり方が生まれます。たとえば水星逆行で生まれた人は、聞いた情報をすぐ口に出すより、いったん内側でじっくり噛みくだいてから言葉にする傾向があるとされます。金星が逆行していれば、愛情や価値観の表し方が、人とは少し違う角度から育っていくと読みます。
チャートでの見方
チャートで逆行を確かめるには、各天体のそばに付く℞の記号(または「R」表記)を探します。この印がある天体が逆行天体です。記号がなければ順行と判断します。まず℞が付いているのがどの天体かを見て、次にそれがどのサイン・どのハウスにあるかを合わせて読むと、内向きに働くテーマが具体的に見えてきます。たとえば火星に℞が付いていれば、行動や意欲の出し方が、外へ押し出すより内側でエネルギーを溜めてから動くスタイルになりやすい、というふうに読みます。太陽と月には℞が付かない点も、あわせて覚えておくと混乱しません。無料のホロスコープ作成で、自分のチャートの天体配置を見ながら確かめられます。
この技法を自分に活かす
逆行を「悪い・不運」ではなく「エネルギーの扱い方が違うだけ」と捉え直せると、これまで欠点だと思っていた自分のリズムを、肯定的に受け止め直せます。すぐ言葉が出ない、人と違うタイミングで動く。そうした特徴も、逆行という視点を通すと、内側でじっくり咀嚼してから出すスタイルとして理解できます。自分の遅さや独自さを責めてきた人ほど、この読み替えは肩の力を抜く助けになります。占星術は運の良し悪しを決めるものではなく、自分のリズムを特性として受け止め直すための地図として役立ちます。
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参考文献:ノエル・ティル 心理占星術の体系(Noel Tyl) / Sue Tompkins『The Contemporary Astrologer's Handbook』
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-13
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