水星と金星は、どちらも太陽の近くにしかいないため、互いの距離が最大でおよそ76°で、出生図ではスクエア(90°)を結べません。
水星は太陽から最大約28°、金星は最大約47°までしか離れません。二つとも太陽のそばを動くので、水星と金星のあいだの距離にも上限が生まれ、それがおよそ76°です。出生図の水星と金星は、合、セミセクスタイル(30°)、セミスクエア(45°)、セクスタイル(60°)、クインタイル(72°)までなら成立します。90°は上限を超えるので、スクエアのほかにトラインとオポジションも出生図には現れません。
水星と金星の距離がもっとも開くのは、二つが太陽をはさんで反対の側に出たときです。それでも、およそ76°が限度です。この上限は、どの日付に生まれても変わりません。90°に届く配置は、出生図の水星と金星には起こりません。
計算結果にスクエアが出ているように見えるときは、水星や金星と別の点、たとえばASCとの角度を見ているのかもしれません。生年月日の入力違いも考えられるので、落ち着いて確かめてみてください。
確かめるときは、出生図の表で水星と金星のサインと度数を並べ、度数の差を数えます。サインが一つずれるごとに30°を足してください。差がおよそ76°を超えていたら、読み違いが起きています。
二人のチャートを重ねるシナストリーでは、一方の水星ともう一方の金星が90°になることがあります。距離の制約は一人の出生図の中だけで働くからです。思考や言葉と、愛情や価値観が、二人のあいだで食い違いやすい面と、刺激し合う面を持つと読まれます。
シナストリー 水星 スクエア 金星で詳しく扱っています。
トランジットでも成立します。いまの空の水星が出生図の金星に、あるいはいまの空の金星が出生図の水星に、90°をとることがあります。
トランジットの水星がネイタルの金星にスクエアと、
トランジットの金星がネイタルの水星にスクエアを参照してください。
どちらも別の場面を読むための記事です。出生図の中で届かない90°が、シナストリーやトランジットでは自由に取れるので、スクエアの性質はこちらで確かめられます。シナストリーでは、相手の金星が自分の水星に、自分の金星が相手の水星に、それぞれ角度をとる形が読めます。
出生図で水星と金星の関係を読むときは、実際に成立する角度を手がかりにします。ほぼ重なる合なのか、60°のセクスタイルなのか、それとも30°や45°、72°のような小さな角度なのか。水星は思考と言葉、金星は愛情や価値観を示すとされ、二つがどう関わるかは、この距離に表れます。
出生図の水星と金星が、どの角度に近いかは、サインと度数の差で分かります。同じサインにあるか、隣のサインか、少し離れたサインか。その見当をつけてから、角度の記事を読むと理解しやすくなります。
合は
水星 合 金星、セクスタイルは
水星 セクスタイル 金星で解説しています。