この時期に高まるエネルギー
金星の逆行が終わるこの留は、見直した好みや関係が再び外へ動きはじめる、再開の入り口として読まれます。
約6週間(41〜43日)続いた金星の逆行が終わり、逆行から順行へ向きを変える日が、順行留です。金星の逆行は約1年7か月ごとなので、次の逆行まではしばらく間があき、ひとまとまりの見直しに区切りがつく地点とも言えます。空で起こる出来事なので、誰にとっても同じ日です。前後の数日に金星らしいテーマが濃く現れる、と読まれてきました。
好み・美意識・人に好かれ方・お金の感覚を担う金星は、逆行のあいだ、「本当に好きか」を内側で確かめる時間を過ごしました。順行へ戻る留は、その答えを外の世界へ持ち出していく節目にあたります。無理をしていた付き合いや、過剰に気にしていた体裁が見えていたなら、それらを手放した軽さが、少しずつ戻ってくると読まれます。
順行の直後に、逆行の前に通っていた範囲を通り直すあいだは、見直した結果が試される期間とも見られ、シャドウ期間と呼ぶ人もいますが、現代の呼び方です。
起こりやすい出来事・テーマ
迷って返事を保留にしていた誘いや約束に、答えを出しやすくなります。距離を置いていた相手と、素直な気持ちで話せるようになったり、関係の形が自然に整ったりする場面も出てくるでしょう。
買い物では、買うか迷っていたものを決めたり、整理して残したものを大切に使いはじめたりする動きが目立ちます。家計の使い方に新しいルールを決めて、気持ちが軽くなる人もいます。
装いや持ち物の面では、逆行中に「これは違う」と感じた好みの修正が、行動に表れます。美容院や服選びで、気分に流されにくくなったと感じることがあるかもしれません。
共同作業や職場では、感じのよいやりとりが、再び自然に回りはじめます。見直しの時間に気づいた、頼み方や断り方の癖を、実際のやりとりで少し変えてみる人もいます。
外食や小旅行など、楽しみのための予定を入れることに、素直に手が伸びるようになります。我慢していたご褒美を、後ろめたさなく選べる、という感覚です。
とはいえ、順行へ戻った直後は、動きがまだゆるやかです。気持ちは前向きなのに、相手や状況の反応が追いつかず、少し待たされる感覚になることもあります。金星の足取りが戻るまでの数日の遅れと見ておくと、焦りにくくなります。
習い事や趣味に、軽い気持ちで一歩を踏み出す人もいます。上達より、触れて楽しいかどうかを基準にすると、続けやすくなります。
好みの変化を人に説明する場面でも、無理に理由を添える必要はありません。逆行のあいだに感じたことを、そのまま短く伝えるほうが、相手にも受け取られやすくなります。
このエネルギーの活かし方
確かめた「好き」と「大切」は、日々の小さな選び方に映していくと、根づきやすくなります。
誰かに伝えたい気持ちがあるなら、整理のついた言葉で、短く素直に届けてみます。贈り物や会う約束など、小さな行動に落とし込むと、関係がゆっくり動きはじめます。
お金の使い方では、見直して決めた優先順位に沿って、使う先を選びます。買うと決めたものは、手元のものとの相性を考えながら迎えると、長く気に入りやすくなります。
会う機会が増えるなら、新しい出会いにも古い縁にも、同じように丁寧に向き合います。比べるのではなく、いまの自分に合うかどうかを基準にすると、疲れにくくなります。逆行中に手放したものの穴を、すぐ別のもので埋めなくてもかまいません。
手元の持ち物のうち、よく使うものを数えてみます。使うものに囲まれていると、金星のテーマである心地よさが、日々の中で自然と満たされていきます。
見直しの時間で選び取ったものを、静かに育てていく感覚が、この留には合っています。急に生活を変えなくても、日々の選択を一つずつ好みに合わせていけば、十分に流れは動きます。