この時期に高まるエネルギー
人前での顔つきや声に、安心や気持ちの揺れがにじみやすくなるのは、ソーラーアークのアセンダントがネイタルの月に触れる頃です。
月は、心が落ち着く条件、感情の波、慣れ親しんだ習慣、家庭的なものへの愛着をあらわす点です。ネイタルの月は動かず、そこへ、ソーラーアークで1年に約1°ずつ進んだアセンダント(ASC)が、合、45°、90°、135°、180°の角度で近づきます。ASCは自分の出方、体の感覚、新しい場への入り方を示すので、ふだん内側にしまっている気持ちが、顔つきや声、立ち居振る舞いのほうへ出てきやすい期間です。合とスクエア、オポジションが強く、45°と135°は小さな揺れとして感じられます。
ここで一つ、前提を置いておきます。ASCの位置は出生時刻から決まるため、時刻が4分ずれるとおよそ1年ずれます。時刻が確かな人にだけ成り立つ読みです。角度がちょうど重なる年と、その前の年、次の年までを、テーマの出やすい時期として見ます。ソーラーアークは後戻りしない技法で、月へのこの角度も一度通り過ぎれば戻ってきません。ネイタルの月がどのサインにあるかで、にじみ出る気持ちの色合いも変わります。
起こりやすい出来事・テーマ
暮らしの場面で言えば、まず、気持ちが顔つきや声にそのまま出やすくなります。合に近い年は、周囲から「話しやすくなった」「機嫌が読み取りやすい」と言われることがあり、初対面の相手とも自然に打ち解けます。人の世話を焼く機会が増える、住まいの居心地を整えたくなる、食事の時間を大事にしたくなるなど、暮らしの感覚が、人に見せる姿にもそのまま反映されます。ネイタルの月が示す安心の条件、たとえば静かな時間や気心の知れた相手との会話が、自分の出し方の土台に入り込んでくる感じです。
しっかり者として振る舞ってきた人にとっては、スクエアや135°の年が、感情を後回しにしてきた分の反動として感じられることがあります。急に涙もろくなる。明るく場を回したのに、帰宅すると疲れが一度に出る。新しい職場や初めての集まりに入るときも、緊張を隠そうとするほど表情が固くなり、かえって不安が相手に伝わってしまう、という場面が起こりやすくなります。入り口で戸惑う自分に気づくこと自体が、気持ちの置き場を見直すきっかけになります。
パートナーや親しい相手との間では、オポジションの年に特徴が出ます。動いてきたASCの向かいの点、つまりソーラーアークのDSCは1対1で向き合う相手の座で、それがネイタルの月に重なる形になるため、相手の気分に自分が強く反応しやすくなります。相手の機嫌で自分の一日が左右される、自分の気分が相手へ筒抜けになる、というやりとりを通して、何に安心し、何に不安を覚えるのかが見えてきます。
部屋の模様替えや、朝晩の習慣の入れ替えといった小さな調整は、45°の年によく見られます。ネイタルの月がどのハウスにあるかで、気持ちの動きが出やすい領域も違い、仕事の場なのか、家庭なのか、友人関係なのかを見ておくと、時期のテーマが具体的になります。
このエネルギーの活かし方
気持ちを隠して整えるより、気持ちの置き場をあらかじめ決めておく使い方が合います。毎日の食事、寝る前の過ごし方、気を許せる人への連絡など、自分が落ち着く型を先に作っておくと、人前に出るときの表情も安定します。感情的になった自分を責めず、いまは月が刺激されている時期だと一歩引いて眺められると、反応に飲まれにくくなります。
避けたいのは、その日の気分のまま第一印象を決めてしまうことです。疲れているときの無愛想さも、機嫌のよいときの距離の近さも、そのまま相手に届きます。大事な初対面や面談の前に、前日の睡眠と食事を整えるだけでも、出方はずいぶん変わります。職場で気持ちが顔に出やすいと感じる日は、会議の前に水を一杯飲み、深呼吸を一つ挟むだけでも、表情が落ち着きを取り戻しやすくなります。
家や家族、昔からの習慣に触れる出来事とつながることもあります。引っ越し、実家との関わり、懐かしい人との再会といった場面で湧く気持ちは、急いで結論を出さず、しばらくそのまま持っておくと、あとで整理がつきます。
眠る前の十分間を、誰にも見せない自分のために使ってみてください。温かい飲み物、短い日記、好きな音楽など、何でも構いません。そこで充電された気持ちが、翌日の出方にゆっくり染み出していきます。