この時期に高まるエネルギー
新月期は、月が太陽のそばにあって空にほとんど見えず、気持ちが静かに切り替わりやすい約3.7日とされます。
月は太陽と重なったところから少しずつ先へ離れはじめ、両者の角度は0〜45°の間にあります。夜空に月の姿がない分、外からの刺激が減り、自分の内側の声が聞こえやすくなる日々です。前の周期で使い切った力が戻る途中で、どこか気が抜けたように感じても、休息の一部と読まれます。
月相の周期の最初の位相にあたるため、まだ形のないものを抱えているのが自然な状態です。やりたいことが言葉にならず、「なんとなくこちらかな」という感覚だけがあれば十分とされます。結論を出す時期というより、向きを感じ取る時期と言えます。
月相は約29.5日で一巡し、その出発点がこの位相です。出発点には、これからの形を決めるものが入っていて、小さな関心や好みが、あとの流れの向きを左右しやすいと読まれます。何に心が動くかを、普段より丁寧に眺めておく価値があります。
起こりやすい出来事・テーマ
暮らしの面では、予定を詰めこむ気になれず、ひとりで過ごす時間を求めやすくなります。部屋の片づけや持ち物の見直し、手帳の新しいページを開くといった、始める前の下ごしらえに気持ちが向きます。
働く場面では、新しい企画や学んでみたい分野がぼんやりと浮かびます。会議で大きく打ち出すより、メモの隅に書きとめる、資料を一冊だけ取り寄せるといった静かな動きがなじみます。決めきれなくても、焦る必要はありません。
人との関わりでは、にぎやかな場より、気心の知れた相手との短い会話が心地よく感じられます。うまく説明できなくても、聞いてもらうだけで頭の中が整理されていく場面があります。
体の面では、眠気やだるさが出やすいと感じる人もいます。睡眠をいつもより少し長めにとる、温かい飲み物を選ぶなど、負担を減らす方向の工夫が合います。
趣味や創作の面では、完成した作品より、白紙のノートや新しい道具に惹かれる傾向があります。手を動かし始める前の、わくわくと不安が入りまじった状態を味わう人も多いでしょう。
このエネルギーの活かし方
この数日は、結果を求めず、始めたいことの芽を一つだけ見つけておく過ごし方が合います。
見つけた芽は、大げさな宣言にせず、誰にも見せないノートの端に書いておく程度で十分です。理由や段取りまで考えなくてかまいません。後日読み返したとき、この時期に何へ心が動いたのかが、方向を決めるときの手がかりになります。
入り口では、過去の自分の評価や、周りの期待をいったん横に置くと楽になります。「これまでこうだったから」という理由で選ぼうとすると、静かに湧いてきた関心が見えにくくなります。
夜は早めに画面を閉じ、窓を開けて夜の空気を吸ったりして、頭を休ませる時間をつくるのもよい方法です。何かを生み出そうと力むより、余白を空けておくことで、次に来る動きの入る場所ができます。
気分が沈む日があっても、元気を出そうと無理に予定を入れる必要はありません。静かに過ごした分だけ、次の位相で動き出す力がたまっていきます。誰にも見せない時間を、予定表に空白として残しておく工夫も役立ちます。
月が見えない数日のあいだにも、周期は確かに次へ進んでいます。急いで形にしなくても、芽はすでに土の中にあります。