マイナープログレッション(小進行)は、「1恒星月(約27日強)=人生の1年」という対応で天体を進める、補助的な進行法です。進行法(プログレッション)は、生まれたあとの天体の動きを、人生の歩みに置き換えて読む技法の総称で、マイナー進行はそのひとつ。月が一周する時間を一年に重ねる、月を物差しにした進め方が特徴です。
名前に「マイナー」とあるとおり、主役というより脇を固める役の技法です。進行法と聞いてふつう思い浮かべるのは二次進行ですが、小進行はそれとは別の時計で同じ人生の時期を眺めるために使われます。アスペクトの世界で主要アスペクトの外側に置かれる
マイナーアスペクトと同じく、「主役の外側にある補助の見方」と覚えると位置づけがつかみやすくなります。
進行法には、いくつかの種類があります。もっとも広く使われるのが「二次進行」で、生後1日を人生の1年とみなします。これに対し「三次進行」は1日を1恒星月、そして「マイナー進行(小進行)」は1恒星月を1年に対応させます。三つはいずれも、「短い時間の単位を、長い人生の単位に置き換える」という発想は同じで、どの単位を使うかが違うだけです。マイナー進行は、二次進行よりも速く時計が進むため、別の角度から人生のリズムを照らします。実際の読みでは、同じ時期について、二次進行の読みと小進行の読みがどう響き合うかを見比べます。たとえば二次進行の月が出生の金星にアスペクトを結ぶ時期に、小進行でも金星にふれる動きがあれば、金星のテーマが二つの時計から重ねて示されている、と読みます。
対応のしかたを言葉で並べると、違いがつかみやすくなります。二次進行は「1日が1年」で、進行の太陽や月がゆっくり動き、内面の成熟を映すとされます(
セカンダリープログレッション)。三次進行は「1日が1恒星月」で、月のこまやかな動きを人生に重ねるため、気分や日々のテーマの移ろいといった短い波を追うのに向くとされます(
ターシャリープログレッション)。小進行は「1恒星月が1年」という対応で、二次進行とは別の時計から同じ時期をうかがう補助として参照されます。
実際の鑑定では、主役となるのはあくまで二次進行で、三次進行やマイナー進行は、それを補う形で参照されるのが一般的です。複数の進行法を重ねることで、同じ時期を別々の物差しから眺め、見落としを減らすことができます。まずは二次進行を押さえたうえで、興味があればマイナー進行にも目を向けるとよいでしょう。用語「プログレッション」「二次進行」もあわせてどうぞ。
読むときの順番は、まず出生図を土台に置くことから始まります。次に二次進行で、進行の太陽や月がいま何をしているかを確かめます(進行の月のしくみは
進行の月(プログレスト・ムーン)にまとまっています)。そのうえで、同じ時期を別の速さで眺めたいときに、小進行を補助として添えます。
実務では、小進行を主役に据える実践者は多くなく、二次進行を別の物差しから照らす役割にとどまるのが一般的です。進行法の種類を一覧で見たいときは、
進行法を比べたコラムが手がかりになります。進行法全体の考え方は、用語
プログレッションで整理しています。