マイナーアスペクト(補助アスペクト)は、よく使う主要5アスペクト以外の、より細かい角度のアスペクトをまとめて呼ぶ言い方です。アスペクトとは、ホロスコープ上で天体どうしが結ぶ角度のこと。そのうち、セミセクスタイル(30度)・セミスクエア(45度)・クインタイル(72度)・セスキコードレート(135度)・クインカンクス(150度)などが、マイナーアスペクトに数えられます。働きは主要アスペクトよりおだやかとされますが、こまやかなテーマや才能を読むのに使われます。
マイナーアスペクトの多くは、円(360度)を整数で割ることから生まれます。たとえば、円を12で割ると30度のセミセクスタイル、8で割ると45度のセミスクエア、その3倍が135度のセスキコードレートです。これらは半分・1.5倍といった具合に、主要アスペクトと地続きの角度になっています。いっぽうクインタイル(72度)は円を5で割った角度で、才能や独自の個性のテーマと結びつけて読まれることがあります。ぴったりの角度から何度までを有効と見るか(オーブ)は、主要アスペクトより狭めにとるのがふつうで、おおむね数度以内に絞って読まれます。
角度ごとの持ち味を、辞典内の説明にそって短く並べておきます。セミスクエアは、スクエアを小さくしたような軽い緊張で、「なんとなく落ち着かない」という小さな引っかかりとして働きます。
クインタイルは、緊張とも調和とも違う「創造・才能」の質を担う角度です。
クインカンクスは、調和とも緊張とも分類されない「調整」の質を持ち、かみ合わない二つの働きをその都度すり合わせ続ける関係として説明されます。セスキコードレートはスクエアに似た、より内向きの摩擦、セミセクスタイルは隣り合うサインどうしが結ぶ角度として読まれます。
マイナーアスペクトは、主要アスペクトで描いた大きな骨組みに、細部のニュアンスを加える「微調整のレンズ」と考えるとよいでしょう。多くの無料の計算ツールは主要5アスペクトのみを表示し、マイナーアスペクトは詳しい鑑定で補助的に加えられます。働きがおだやかなぶん、読みすぎは禁物で、あくまで象徴的な手がかりとして、慎重に意味を組み立てます。これらは出来事を断定するものではありません。コラム「アスペクトのパターン」もあわせてどうぞ。
読むときの順番は、まず主要5で全体の骨組みを押さえ、そのうえで細かい角度を足していくのが基本です。たとえば火星と木星がクインタイルで結ばれていれば、行動の力と広がりの力が、型にはまらない工夫という形で結びつくかもしれない、というふうに、才能の芽のヒントとして添えます。角度が増えるほど読みが拡散しやすいため、オーブを狭く取って歯止めをかけるのが慣習です。
メジャーとマイナーという区別は、古代からあったものではありません。古い体系では、意味を持つ角度は限られた数しかなく、それ以外は「弱いアスペクト」ですらなく、アスペクトの枠の外に置かれていました。「マイナー」という控えめな呼び名は、後の時代に角度が追加され、先行する5つとの格づけが必要になったことから生まれたものです。
この線引きは、流派によってもちがいます。主要5だけで読む立場もあれば、150度や45度を当然のように使う立場もあり、拾う角度の数で図の見え方も変わります。詳しくは
マイナーアスペクトの扱いを流派ごとに比べたコラムで、歴史の順にたどれます。