MC(ミッドヘブン/天頂)とは
MC(ミッドヘブン、天頂、Medium Coeli)は、生まれた瞬間に真南のもっとも高い空にあった点で、チャートの四つの軸のひとつです。多くの場合、第10ハウスの始まりにあたります。社会的な役割、キャリア、人生で目指す到達点、世間から見えるあなたの姿。そうした「社会へ向かう自分」をあらわす、とても大切な軸とされます。一番高い空の点であることから、人がもっとも高く伸びていく方向の象徴とも読まれます。アセンダント(ASC)が「素のままの自分・第一印象」をあらわすのに対し、MCは「人前で果たそうとする役割・社会的な顔」をあらわすと対比されることが多く、二つを合わせて自分という存在の輪郭がつかみやすくなります。占星術では古くから、名声・地位・天職・人生の目的といったテーマと結びつけて読まれてきた点です。
子午線が決める「天頂」
MCは、出生の時刻と場所から計算される点です。空を南北に貫く線を子午線(しごせん)といい、そのうち真南でもっとも高い空と黄道(太陽の通り道)が交わるところがMCにあたります。つまりMCは、その瞬間に真上近くまで昇っていた天の方角を映す点だといえます。アセンダント(上昇点)が東の地平線で決まるのに対し、MCは南の高みで決まります。時刻が少しずれるだけで動くため、正確な出生時刻があってはじめてはっきり定まる、繊細な点です。MCのサインは、向いている社会的役割や、キャリアで発揮しやすい質のヒントになる、と読まれます。なお、MCが必ずしも第10ハウスの始まり(カスプ)と一致するとは限らず、用いるハウスシステムによってずれることもあります。プラシダスやコッホなど多くの方式ではMCが第10ハウスのカスプになりますが、イコールハウスなどではMCが第9や第11ハウスに落ちる場合もあります。いずれの方式でもMC自体は南の子午線で決まる固定的な点であり、ハウスの区切り方とは別に読める軸として扱われます。
IC(天底)と対にして読む
MCは、正反対のIC(天底)と一対で「社会と家庭」という人生の縦軸を形づくります。ICが心の土台やルーツ・家庭をあらわすのに対し、MCは外へ向かう公の顔をあらわす、という対比です。MCとICは黄道上でちょうど180度に位置し、どちらか一方が決まればもう一方も自動的に定まる関係にあります。読むときは、MCのサインやそこに重なる天体、第10ハウスのルーラーの様子を照らし合わせて、社会で目指す方向を慎重に組み立てます。MCに近い天体(コンジャンクション)は、その人の社会的なテーマに強く色を添えると読まれます。これはあくまで象徴的な読みであり、特定の職業や成功を断定するものではありません。用語「チャートの四つの軸」「第10ハウス」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。