メジャーアスペクト(主要アスペクト)は、古典占星術から重視されてきた5つのアスペクト(合(0度)・セクスタイル(60度)・スクエア(90度)・トライン(120度)・オポジション(180度))の総称です。アスペクトとは、ホロスコープ上で天体どうしが作る角度のこと。なかでもこの5つは古くから「効きが強い」とされ、チャートを読むときにまず注目する基本の角度です。プトレマイオスが体系化したことから、「プトレマイオスアスペクト」とも呼ばれます。
主要5アスペクトは、円(360度)をきれいな整数で割って得られる角度です。2で割れば180度(オポジション)、3で割れば120度(トライン)、4で割れば90度(スクエア)、6で割れば60度(セクスタイル)。そして重なり合う0度が合です。古典では、こうしたシンプルな割り算で生まれる角度ほど、天体どうしの結びつきが強くはっきり働くとされてきました。角度が大きく、許容範囲となるオーブ(誤差)も広めにとられるため、ぴったりでなくても効きやすいのが特徴です。だからこそ、チャート全体の骨格を最初に決める柱になります。
五つの角度は、働き方の質でも整理できます。
トラインとセクスタイルは、天体どうしがなめらかに響き合う調和的な角度で、トラインは同じエレメントどうし、セクスタイルは火と風・地と水といった相性のよいエレメントどうしを結びます。
スクエアとオポジションは、緊張をはらむ角度とされます。合は二つの天体が重なって一つの働きをつくる角度で、組み合わせる天体によって性質が変わります。
チャートを読むときは、まずこの主要5を押さえるのが基本です。30度・45度・72度といった、より細かい角度は「マイナーアスペクト」と呼ばれ、主要5の上に微妙なニュアンスを加える脇役として読まれます。それぞれの角度が調和的に働くか、緊張をはらむかは天体の組み合わせ次第で、出来事を断定するものではありません。本事典の無料計算ツールも、この主要5を表示します。用語「アスペクト」「マイナーアスペクト」もあわせてどうぞ。
実際のチャートでは、アスペクトの線や一覧表を見て、どの天体どうしが主要5の角度に入っているかを探します。見つけたら、まず角度の種類を確かめ、次にぴったりの角度からどれだけ離れているかを見ます。許容範囲の内側にあっても、ぴったりに近いほど強く働き、離れるほどゆるやかになると読まれます(
オーブ)。
たとえば金星と火星がトラインを結んでいれば、惹かれる気持ちと動き出す力がなめらかにつながりやすいと読まれますし、スクエアであれば、好きなものへの気持ちと動き方のあいだに摩擦を感じやすい、と説明されます。ただしこれは良し悪しの判定ではありません。調和的な角度は持ち味が自然に出るぶん意識されにくく、緊張をはらむ角度は工夫や鍛錬をうながす、という見方もあります。
主要5だけを使えば数本の線で済む図も、細かい角度まで拾うと線が込み入ってきます。マイナーアスペクトをどこまで使うかは流派によって違うため、まずは主要5から入るのが読みやすい入り口です(流派ごとの違いは、
マイナーアスペクトの扱いを比べたコラムにまとまっています)。角度全般の位置づけは、用語
アスペクトで整理しています。