ヘルメスの七つのロット(ろっと)とは
ヘルメスの七つのロットは、古典占星術で特に大切にされた、七つの感受点(チャート上の意味を持つポイント)の総称です。フォーチュン(運・体)・スピリット(心・行動)・エロス(欲望)・ネケシティ(必然)・カレッジ(勇気)・ビクトリー(勝利)・ネメシス(応報)の七つを指します。それぞれ太陽・月・アセンダント(東の地平線)や各天体の位置から計算し、七つを一組として読むのが古典の流儀とされました。
弧をとって導く計算のしくみ
七つのロットは、いずれもふたつの天体のあいだの「弧(角度の隔たり)」を、アセンダントから測り直して導きます。たとえば運をあらわすフォーチュンは、昼生まれなら太陽から月までの隔たりを、夜生まれならその逆をアセンダントに足して求める、というぐあいです。多くはこのフォーチュンを起点に、さらに別の弧を重ねて計算されると伝えられます。フォーチュンとスピリット、エロスとネケシティのように、対になる組み合わせをつくっているのも特徴で、二つを並べると象徴の対比がよく見えてきます。
ヘルメスに帰された読み方
これらのロットは、伝承上ヘルメス・トリスメギストス(古代の知の祖とされる伝説の人物)に帰せられ、人生の主要なテーマを七つの点に凝縮して読むための体系だったとされます。運や体、心や行動、欲望や必然といった主題を、感受点という形でチャート上に描き出すわけです。ただし、これらは伝統的な象徴の読みであり、特定の出来事を断定するものではありません。出発点となるフォーチュンの状態を、まずは落ち着いて確かめるのがよいとされます。用語「パート・オブ・フォーチュン」「アラビックパーツ(コラム)」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。