ドラコニックチャートとは
ドラコニックチャートは、月のノース・ノード(ドラゴンヘッド)を牡羊座の0度に置き直して組み立てる、特殊なチャートです。すべての天体やアングルを、ノードを起点とした座標に変換し直して描きます。通常の出生図と重ねて読み、表に出る個性のさらに奥にある、魂の深いテーマや内に秘めた本質をあらわすと考える占星術家がいます。「ドラコニック(竜の)」という名は、月の交点が古くから「竜の頭・尾」と呼ばれてきたことに由来します。通常の出生図が太陽を基準にした空の区切り(トロピカル方式)で描かれるのに対し、ドラコニックは月の交点を基準にして座標を読み替えるのが大きな違いです。そのため、太陽星座のような表向きのキャラクターよりも、もっと内面寄りの衝動や、本人も気づきにくい無意識の動機をあらわすと位置づける見方があります。あくまで象徴的な解釈であり、何かを断定するための道具ではありません。
ノードを起点に座標を引き直す
組み立て方はシンプルです。まず出生図でのノース・ノードの位置を確かめ、その点を牡羊座0度とみなします。次に、ノードから各天体までの角度はそのままに、全体をぐるりと回して座標を引き直すと、ドラコニックチャートのできあがりです。たとえば出生図のノードが牡牛座にあれば、ドラコニックの天体は出生図より一サインぶん手前へずれて並ぶ、というしくみです。天体どうしの角度(アスペクト)の関係は変わらず、サインだけが入れ替わって見えるのが特徴とされます。計算自体は「各天体の黄経からノース・ノードの黄経を差し引く」という引き算で表せ、専用の作成ツールを使えば自動で求められます。ノードに真ノード(トゥルー・ノード)を使うか平均ノード(ミーン・ノード)を使うかで、わずかに位置がずれる点には注意が必要です。
出生図と重ねて読む
ドラコニックチャートは、それ単独で見るより、通常の出生図と重ねて読むのが一般的とされます。とりわけ、ドラコニックの天体が出生図の天体やアングルとぴったり重なるところは、内なるテーマと現実の自分が響き合う点として注目されます。たとえばドラコニックの太陽が出生図の天体と重なっていれば、自分の核にあるものと表向きの生き方がよくつながっている、といった具合に解釈されます。なお、生まれつきノース・ノードが牡羊座0度付近にある人は、出生図とドラコニックチャートがほぼ重なり、両者の差がほとんど出ません。読み解く際は、まずどの天体が出生図とぴたりと重なるかを探し、次にサインの読み替えで浮かび上がる印象を補助的に添える、という順番が扱いやすいとされます。あくまで象徴的な読み方の一つで、確たる定説があるわけではなく、出生図を別の角度から眺め直す試みとして用いられます。特定の出来事を断定するものではありません。用語「月のノード(交点)」「ドラゴンヘッド」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。