デサイル(十分・セミクインタイル)は、円を10等分してできる36度で二つの天体が結ばれる、マイナーアスペクトのひとつです。72度のクインタイルのちょうど半分にあたり、クインタイルと同じ五分割系の角度として、才能やこまやかな創意工夫といったテーマを、より小さなスケールであらわすと読まれます。働きはごく弱く、メジャーアスペクトを補う形で、控えめに参照される角度です。
デサイルは、円を5で割って生まれる「五分割アスペクト」のグループに属します。円を5等分すると72度(クインタイル)、その倍の144度がバイクインタイル。そして5等分をさらに半分にした10等分が、36度のデサイルです。つまり36度は、72度の半分・144度の四分の一にあたり、五分割系のなかでいちばん小さな角度になります。五分割系は、もともと才能や独創性、手わざの巧みさといったテーマと結びつけて語られてきました。デサイルはそのテーマを、細部や小さな働きとして映し出す角度とされます。許容範囲(オーブ)はごく狭くとり、ぴったり近いときだけ読むのがふつうです。
判定の手順は、二つの天体の度数の差を求め、短いほうの弧が36度に近いかどうかを見ることです。どちら回りの方向かは問いません。同じチャートのなかに、
クインタイルや
バイクインタイルを結ぶ組がほかにもあれば、五分割系の線がどこに集まっているかを見渡す手がかりになります。
マイナーアスペクトは、主要アスペクトで描いた大きな骨組みに、細部のニュアンスを加える微調整のレンズとして読まれます。デサイルもそのひとつです。表示するアスペクトを主要なものに絞っているツールも多いため、見つけるには、細かい角度まで拾う設定に切り替える必要があります。
見つかったときは、関わる二つの天体が主要アスペクトでどう結ばれているかを先に読み、そのうえで才能や工夫のテーマをひとさじ添えるくらいの距離感が合っています。たとえば二つの天体が主要アスペクトのスクエアを結んでいるなら、そのスクエアの読みを主役に置き、デサイルは細部の補足にとどめます。拾う角度を増やすほど読みが拡散しやすくなる点には、注意が必要です。
メジャーとマイナーという線引き自体も、古い体系にあったものではありません。その成り立ちは、コラム
マイナーアスペクトの流派ごとの扱いで歴史順にたどれます。円をどの整数で割るかを軸にした
ハーモニクスの考え方も、五分割系を位置づけ直す手がかりになります。
デサイルはセミクインタイルとも呼ばれ、メジャーアスペクトのような強い主役ではなく、チャートの細部に光を当てる脇役として扱われます。クインタイルやバイクインタイルとあわせて並べると、その人にそなわった才能や工夫の質を、大小のスケールで重ねて眺める手がかりになります。もっとも、これは伝統的・象徴的な読み方であり、特定の出来事や成果を断定するものではありません。あくまで全体の配置のなかで、慎重に意味を組み立てていきます。用語「クインタイル」「アスペクト」もあわせてどうぞ。