カストル(恒星)とは
カストルは、ふたご座の双子の頭の一方にあたる明るい星(ふたご座α星)です。神話の双子カストルとポルックスにちなみ、伝統的に、知性・言葉・才能の多面性や、器用さのテーマと結びつけられてきました。現在のトロピカル(季節)黄道では、かに座20度付近に位置し、恒星占星術では、この位置に天体やアングルが重なるかどうかで読みます。
双子の頭の星・六重連星
カストルはバイエル符号こそα星ですが、実際の明るさは双子のもう一方ポルックス(β星)よりやや暗く、望遠鏡で見ると二つに、さらに分光観測を加えると六つの星が重力で結びついた六重連星として知られます。神話では、騎手に長けた可死のカストルと、不死の弟ポルックスが対をなします。プトレマイオスはその性質を水星的と伝え、後世の占星術家は火星・金星などの要素を加えて論じてきました。
占星術での読まれ方
古典では、カストルは鋭い知性や弁論・法律面での才、多才さをもたらす一方、突然の名声がときに喪失を伴う、移ろいやすさも語られてきました。双子という主題から「失われゆくもの」と「残るもの」という二面で読まれ、もう一方のポルックスと対にして扱われます。もっとも、これらは伝統的な象徴であり、運命を断定するものではありません。恒星は、天体やアングルとぴったり重なるとき(伝統的に1〜2度以内、とくに合)に読みます。対の星は用語「ポルックス」、恒星全般の扱いはコラム「恒星を読む」へ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。