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包囲(ビシージド)とは
両隣を2つの凶星にはさまれた天体
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包囲(ビシージド)とは
包囲(ビシージド)は、ある天体が、両どなりを2つの凶星(火星と土星)にはさまれてしまっている状態のことです。前にも後ろにも厳しい星が控えているため、その天体は身動きが取りにくく、苦しい立場に置かれる。古典占星術では、そんな弱った状態として読まれます。前後をはさむかたちには、サインの度数の並びではさまれる場合と、アスペクト(角度の関係)ではさまれる場合の二通りがあり、伝統的にはどちらも「包囲された」とみなされてきました。英語のbesiegedは「包囲された・攻め立てられた」という意味で、城が敵にぐるりと囲まれて出口をふさがれた様子をイメージすると分かりやすいでしょう。包囲は天体そのものの強さを表す指標ではなく、まわりの星との位置関係から生まれる、いわば「状況の弱さ」を示す概念だと考えるとつかみやすくなります。
度数による包囲と光による包囲
包囲には、二つの見方があります。ひとつは、サインの度数順で、ある天体のすぐ手前とすぐ先に火星・土星が並ぶ「度数による包囲」。もうひとつは、はさまれる天体に向かって、火星と土星が両側からアスペクトを投げかける「光(アスペクト)による包囲」です。光とは、古典で天体どうしが及ぼし合う影響を「光線」になぞらえた言い方で、ここでは前後からの角度の働きかけを指します。いずれの場合も、はさまれた天体は二つの凶星の影響から逃れにくく、本来の力を発揮しづらい、苦しい配置とされます。間に他の天体がはさまっていないかどうかも、ていねいに確かめて読みます。たとえば火星と土星のあいだに月や水星がぴたりと入りこんでいれば、その天体はまさに二つの凶星に前後をふさがれていることになり、典型的な包囲として注目されます。古典の実占では、度数の差がどれくらい近いか、はさむ星が逆行していないかといった細かな条件も合わせて見て、包囲がどの程度きつく働いているかを慎重に判断していきました。
反対の「守られる包囲」と読み方
包囲には、ちょうど反対の良いかたちもあります。火星・土星ではなく、2つの吉星(木星と金星)に前後をはさまれると、両側から守られ、助けられる恵まれた状態とされます。同じ「はさまれる」でも、はさむ星しだいで意味が反転するのが、この概念のおもしろいところです。古典では、天体が単独でどんな性質を持つかだけでなく、まわりからどんな星に囲まれているかという「状況」を、とても大切にしました。もっとも、これらは象徴的な読みであり、特定の出来事を断定するものではありません。用語「吉星・凶星」「アスペクト」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。
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参考文献:包囲(ビシージド)は天体が2つの凶星(火星・土星)に前後をはさまれた状態。2吉星なら逆に守られる(古典の概念) / 本事典の用語「吉星・凶星」に準拠
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-16
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