アスペクタリアン(アスペクトグリッド)は、チャートに含まれる天体どうしのアスペクト(角度の関係)を、ひと目で分かるように格子状にまとめた一覧表のことです。縦横に天体を並べ、交わるマスに、その2天体が結ぶアスペクトの記号を記します。チャート円をたどらなくても、どの天体とどの天体が、どんな角度で関係しているかを素早く確認できる、実務的なツールとされます。
アスペクタリアンは、アスペクトを探す手間を省くための道具です。チャート円では線が重なって読みにくくなる、天体の多い図でも、表にすれば一マスずつ確かめられます。
アスペクタリアンは、ふつう同じ順序で並んだ天体の一覧を縦と横にとり、交わるマスを階段状(三角形)に埋めていく形をとります。たとえば太陽と月のマスには、その2つが合・トライン・スクエアなど、どのアスペクトを結んでいるかが記号で書き込まれます。アスペクトが成立していないマスは、空欄のまま残されます。多くは、許容範囲を示すオーブ(角度のずれ)の数値もあわせて添えられ、その関係がどれくらいぴったり結ばれているかが読み取れます。同じ組み合わせは一度だけ示せばよいので、表の半分(三角形)だけを使うのが一般的です。
実際に表を開いたら、まず気になる天体の行を一つ選び、横にたどって記号の入っているマスを数えます。記号が集まっている天体は、チャートのなかで多くの天体とつながる交差点として目を引きます。空欄が多い天体は、ほかの天体との結びつきが比較的少ない、という見方ができます。そのあと記号の種類を見て、スクエアやオポジションのような緊張をはらむ角度が多いのか、トラインやセクスタイルのようになめらかな角度が多いのか、全体の色合いをつかみます。
オーブの数値が添えられている表では、数値が小さいものほどぴったりに近く、強く働く関係として優先して読みます。許容範囲の端に近いものは、背景として軽く触れる程度にとどめる、という読み方もあります。二天体が近づきつつあるか離れつつあるかで働きの強さが変わると読まれる点は、
オーブ(許容幅)とはにあります。
表に記号がないからといって、二つの天体の関係がまったくないとは限りません。表に載るのは主要な角度が中心で、セミセクスタイルやクインカンクスのような細かい角度は、ソフトや設定によっては表に入らないことがあります。どの角度まで載せているかは、使っている表の凡例で確かめます。細かい角度は
マイナーアスペクトにまとめています。
チャート円の線と見比べると、どの線がどのマスにあたるかがわかります。図のなかで気になった線のオーブを、表で確かめる使い方もあります。
アスペクタリアンは、多くのチャート作成ソフトがチャート円の隅に表示します。一覧表として眺めることで、アスペクトの数や種類の偏り(緊張をはらむ角度が多いか、なめらかに流れる角度が多いか)を、全体としてつかむのにも役立つとされます。ただし、これはあくまで関係を見やすく整理する道具であり、表だけで運勢が決まるわけではありません。記号の意味や、どの角度がどう読まれるかは、用語「アスペクト」のほうでくわしく扱っています。用語「アスペクト」「オーブ」もあわせてどうぞ。